【大久保古墳群】大久保古墳群は、
さいたま市西部の鴨川沿いの肥沃な農作地帯に北から植水古墳群、側ヶ谷戸古墳群、大久保古墳群など長く繋がる古墳群の一支群である。
さいたま市桜区(←旧浦和市←旧大久保村)に分布する古墳群で、北部の白鍬地区のものを白鍬支群、南西部のものを大久保支群として分類される。
墳丘が残存している5基がさいたま市の史跡に指定されている。
また、近年の調査で多くの古墳跡が確認されており、総数40基以上には上る。
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▲東側から遠景
民家の敷地内で近づけなかった
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【塚本塚山古墳】
桜区塚本に所在する、大久保古墳群中の大久保支群中の1基で、古くから知られていた。
史跡の登録名は「塚山古墳」だが、白鍬地区の白鍬塚山古墳と区別して、「塚本塚山古墳」とも呼ばれる。
明治と大正期に前方部が削られてしまったため、後円部(後方部)のみが残されている。
前方後円墳と考えられてきたが、近年、前方後方墳の可能性が論じられている。
左の測量図を見ると、確かに、後円部とされる部分は、円ではなく、角に見える。
前方後円墳だとすると、4世紀代に遡り、市内で確認されている中では最も古い古墳になるかもしれない。
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