【白石古墳群・猿田支群】
鮎川の西岸に、南北約2キロにわたって展開される群馬県屈指の大古墳群・白石古墳群を構成する4つの支群
の一つ、猿田支群に分類され、猿田古墳群と表記される場合もある。
皇子塚古墳、平井地区1号古墳、白石稲荷山古墳など稲荷山支群
(毛野国白石丘陵公園)が所在する上位段丘と、猿田川を挟んだ東側に円墳で構成されている。
4つの支群の中では最も狭い範囲内に、猿田埴輪窯跡や古墳がひしめき合っていたが、現状、多くの古墳が削平されてしまい、残存している古墳も、農地などに半壊状態で放置されている状態で、風前の灯である。

▲白石古墳群分布図
(資料を基に独自に作成したもの)
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▲南側から
比較的しっかりとした
墳丘が残存している
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【藤岡市21号墳】
かつての多野郡平井村に所在し、1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、平井村540号古墳と採番されている。
「群馬県古墳総覧〈2017〉」には、藤岡市21号墳と平井村540号古墳が別の古墳として記載されているが、両者とも「白石1527-3」に所在し、同一の古墳と思われる。
埋葬施設は削平されてしまったようで、不明である。
上記名称とは別に、平井地区〇号墳という名称が付与されているのかもしれないが、「藤岡市遺跡詳細分布調査」が入手できなかったので不明である。
※注※ 古墳名称は写真と資料
等と照らし合わせて、推定したもので、誤りがある可能性もあります。
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