【大久保古墳群】大久保古墳群は、
さいたま市西部の鴨川沿いの肥沃な農作地帯に北から植水古墳群、側ヶ谷戸古墳群、大久保古墳群など長く繋がる古墳群の一支群である。
さいたま市桜区(←旧浦和市←旧大久保村)に分布する古墳群で、北部の白鍬地区のものを白鍬支群、南西部のものを大久保支群
として分類される。
墳丘が残存している5基がさいたま市の史跡に指定されている。
また、近年の調査で多くの古墳跡が確認されており、総数40基以上には上る。
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▲北西から
民家の敷地内で近づけなかったが
古墳上には弁天様と稲荷様の祠、
裾には解説板が建っているらしい
250mほど北東には前方後円墳
(あるいは前方後方墳)とされる
塚本塚山古墳が所在する
同じく旧浦和市の指定史跡、
神明神社古墳(土合古墳群)
と紛らわしいので、混同注意。 |
【神明寺古墳】
桜区塚本に所在する、大久保古墳群中の大久保支群中の1基で、古くから知られていた。
神明寺山古墳とも呼ばれた。
発掘調査等は行われていないが、古墳の周辺から円筒埴輪片が採集されており、6世紀代の古墳と推定される。 【神明寺】
名前の通り、かつて古墳の脇に神明寺が存在したが、明治に廃寺となった。(現在は元住職の個人宅)
神明寺は武州足立百不動尊霊場の57番札所(現在は300mほど南の神明神社)であり、所有者宅には多数の古文書が残っており、さいたま市の指定有形文化財(古文書)「榎本家文書」となっている。
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