【飯塚古墳群中の一基】
飯塚古墳群は栃木県最大級の前方後円墳・摩利支天塚古墳や琵琶塚古墳の西に隣接する100基を超える群集墳
。
現在は、開発などにより、ほとんどの墳丘が削平され残存しているものは少ないが、この35号は、比較的規模が大きく、墳丘も現存しており、摩利支天塚古墳や琵琶塚古墳に近接していることからも貴重な古墳として、小山市の
史跡として指定されている
【以前は円墳と思われていた】
北側を道路、南と西側を民家に削られており、墳丘の直径約22m、高さ5m の円墳として、1988年に小山市の史跡に指定されたが
その後の調査により、円墳ではなく、西面する前方後円墳の後円部の残丘で、前方部は完全に削平されていたとが判明した。
市道221号を挟んだ北側には34号墳が近接しており、規模や形状が似た前方後円墳が並んでいたと思われる
。
【横穴式石室の石材露出は誤認】
1994年、1997年の調査によると内部主体は検出されず、(看板に記載の石は礫のようなもの?)横穴式石室の可能性は低いと考えられているようである
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▲東側から
前回の訪問時(右の写真)に
あった南側の住宅はなく、
墳丘上の緑は伐採されていた
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▲第一回訪問時(2005年)の写真
墳丘は緑で覆われ、南側には
住宅が建っていた
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