【平地神社古墳】現在の群馬県藤岡市、かつての
多野郡美土里村に所在する、藤岡市最大級規模の模様積みの石室を持つ円墳。
平地神社の境内(社殿と道路を挟んだ南東側)に所在しており、平地神社の所有である。
墳頂には稲荷大明神が祀られており、小さな2つのお社が鎮座する。
1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、
美土里村には85基の古墳が確認されており、この平地神社古墳は美土里村81号墳と採番されている。
500mほど西側を流れる鮎川を挟んだ対岸には、南北約2キロにわたる、群馬県でも屈指の大古墳群である白石古墳群が展開されており、「毛野国白石丘陵公園」として大々的に整備が進められている。
鮎川の東側にも、この平地神社古墳を中心とした古墳群が展開されていたと推定されるが、ほとんどが消滅してしまい、詳細は不明である。
500mほど南西に天神塚古墳(美土里村84号古墳)、中大塚塚越152号古墳(美土里村83号古墳)の2基のみ現存を確認できた。
3基は、同一のグループを構成していたと思われる。

▲現地解説版
余談だが、平地神社には、藤岡市名木百選に選ばれた樹齢200年以上の「夫婦銀杏」や「シイノキ」などがあり、一見の価値がある。
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