【東国の雄、総社古墳群】
榛名山から東南方向に広がる裾野の末端に位置し、現利根川の西岸に南北4kmに分布する。
5世紀から7世紀にかけて連綿と築かれ、その規模や卓越した築造技術、優美な装飾品などから、東国を代表する古墳群の一つに数えられる。
総社町には、1935年(昭和10年)の県下一斉の古墳調査で15基の古墳が確認され、『上毛古墳綜覧』に記載されている。(下記一覧表参照)
1954年(昭和29年)、横塚四郎氏は古墳跡含め22基を数えており、他にも未確認の古墳が存在したと思われる。
その立地から南北二群に分けられる。
総社古墳群について、その様相はまだ明らかではなく、史跡周囲の宅地開発も進み、保存に支障が生じているため、2017年(平成29年)度より5カ年計画で範囲内容確認調査が行われることになり、2017年(平成29年)度は、周辺開発のおそれがある遠見山古墳の調査が行われた。
主な古墳の築造順は以下の通り。
遠見山古墳(前方後円墳)
↓
王山古墳(円墳→前方後円墳)
↓
王河原山古墳(前方後円墳・消滅)
↓
↓稲荷山古墳(前方後円墳?・消滅)
総社二子山古墳(前方後円墳)
↓
愛宕山古墳(方墳)
↓
宝塔山古墳(方墳)
↓
蛇穴山古墳(方墳)
埴輪を持つ前方後円墳から、埴輪を持たない方墳へと移り変わっていく。 |
▲群馬県古墳総覧〈2017〉他の資料を参考に独自に作成した総社古墳分布図
○の中の番号…上毛古墳綜覧の総社町の古墳番号
番号なし…上毛古墳綜覧に記載なし、赤…現存 青…消滅
Dの総社5号古墳については、正確な位置が特定されておらず、
候補とされている地を二箇所記した
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